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店主コラム 〉 はだか麦を未来に伝えていくためには

2017.02.06

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2017年も立春を迎え、春の足音が聞こえてくるころとなりました。

 

大麦の仲間の「はだか麦」にとっては、これから背丈を伸ばし、穂を実らせていくために、大変重要な時期。

11月から12月末頃までに種を蒔き、収穫期をイメージしながら生産者が持つ技術を施せるのが2月末頃までとなります。その後は、自然の力に任せるのみ。だからこそ、麦作に合った限られた地域のみで作られているんですよね。

 

はだか麦とは大麦の仲間で、外皮を指で摘まむと実がポロン!と出てくるから「はだか麦」と名前がつけられました。国内の主な生産地は、愛媛県、香川県、大分県の3県。この3県で国内生産量の9割以上を占めるという、希少性の高い大麦です。

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しかし、そのはだか麦の生産量がドンドン減っているんです。今日も香川県内を車で走っていると、昨年まではだか麦畑だったところが宅地化されていたり、耕作放棄地になっていたりと、時代の大きな流れのようなものを感じ、残された時間がさらに短くなっているのだと、危機感を覚えたところです。

 

過去の歴史をたどると答えが見えるとも言われますが、「残るもの」にも「消えゆくもの」にも必ず理由があると思います。今、目の前に突きつけられているはだか麦の現実は、まさに「消えゆく物」のリストに入っていると思います。しかも超加速度的に。はだか麦の生産から商品開発、流通、販売、と全体を少しずつ理解する中で、はだか麦を取り巻く課題も見えており、これまで以上に簡単ではない事も分かってきました。だからこそ、この消えゆくスピードが脅威に感じてならないのです。

 

先日、ある方にこの話をしたところ、「消えゆく前に誰かがそれに気づき、もがいた結果、残ったものもあるんじゃない?」。

 

私にとって、大変勇気づけられる言葉でした。

 

私は、讃岐はだか麦本舗ブランドと商品が誕生した時は、とにかく嬉しさと期待でいっぱいでした。しかし、3年目の今は、進むべき方向性と時間感覚が確実に変わってきています。この舵取りをしていくには、これまで以上の情熱と知識と行動力、そして共感者を得ることが必要です。志ある若い生産者の未来や、日本の農業、美しくて価値ある日本の伝統文化の継承と発展のためにも、私たち「讃岐はだか麦本舗」は出来る限りの知恵を絞り、未来へと指し示せる何かを創り出していかないといけないと思った一日でした。

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